目から白いネバネバ、それは何？

「目から白いネバネバ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか？

実はこれ、目の病気の一種で「眼脂（がんし）」と呼ばれています。

眼脂ってなに？

眼脂とは、目の表面にたまっている粘り気のある分泌物のことです。通常は、目の乾燥や刺激から保護する役割があります。

しかし、過剰に分泌されたり、粘り気が強すぎると、目の不快感や充血などの症状を引き起こすことがあります。

眼脂の原因

眼脂が発生する原因には、以下のようなものがあります。

• 目の乾燥：涙の量が少なくなると、眼球表面が乾燥し、眼脂が過剰に分泌されます。
• 目の感染症：結膜炎や麦粒腫などの目の感染症によって、眼脂が大量に発生します。
• アレルギー：花粉やハウスダストなどのアレルギー反応も、眼脂の過剰分泌につながることがあります。
• 涙管の詰まり：涙を排出する涙管が詰まると、涙が目の表面にたまって眼脂が発生します。
• 目の疲れ：目の酷使や睡眠不足は、眼脂の分泌を増加させることがあります。

眼脂の色と粘り気

眼脂の色と粘り気は、その原因によって異なります。

• 白色のサラサラとした眼脂：目の乾燥が原因の眼脂です。
• 白色の粘り気のある眼脂：目の感染症が原因の眼脂です。
• 黄色または緑色の眼脂：化膿性結膜炎などの細菌感染による眼脂です。
• 透明または薄茶色の眼脂：アレルギーが原因の眼脂です。

眼脂が出たときの対処法

軽い眼脂であれば、以下のような方法で対処できます。

• ぬるま湯で洗う：清潔な布やガーゼにぬるま湯を浸して、優しく目を洗います。
• 目薬をさす：市販の点眼薬で、目の乾燥や炎症を抑えます。
• コンタクトレンズを外す：コンタクトレンズを装着していると、眼脂がたまりやすくなります。

眼脂がなかなか治らない場合

眼脂が以下のような場合は、眼科を受診しましょう。

• 量が多いまたは粘り気が強い
• 黄色または緑色をしている
• 目の痛みや充血を伴う
• 長期間続く

眼科では、眼脂の原因を特定するための検査が行われます。必要に応じて、抗菌薬や抗アレルギー薬などの治療薬が処方されます。

眼脂予防のポイント

眼脂の発生を防ぐためには、以下のポイントが重要です。

• 目の乾燥を防ぐ：こまめな点眼や加湿器の使用で、目の乾燥対策を行いましょう。
• 目の感染症を予防する：手洗いや手指の消毒を徹底し、目を不必要に触らないようにしましょう。
• アレルギー対策をする：アレルギーの原因となる物質を特定し、接触を避けましょう。
• 目を酷使しない：目を長時間酷使すると、眼脂が出やすくなります。定期的に休憩を取りましょう。
• 睡眠を十分に取る：睡眠不足は、眼脂の分泌を増加させます。十分な睡眠を心がけましょう。

まとめて

「目から白いネバネバ」の正体は眼脂です。目の乾燥や感染症が原因で発生し、過剰に分泌されると目の不快感や充血などの症状を引き起こします。

軽度の眼脂であれば、ぬるま湯での洗浄や点眼薬の使用で対処できますが、量が多い、粘り気がある、黄色や緑色をしている、長期間続く場合は眼科を受診しましょう。

眼脂の予防には、目の乾燥を防ぐ、感染症を予防する、アレルギー対策をする、目を酷使しない、十分な睡眠を取るなどの対策が有効です。