うんちとおむつのすべて

はじめに

赤ちゃんのうんちとおむつは、赤ちゃんの健康状態を知る上で重要な手がかりです。このガイドでは、うんちとおむつの特徴、トラブルシューティング、おむつ選びのコツを詳しく解説します。

うんちの特徴

新生児のうんち

• 色: 黒褐色または赤褐色
• 質: 粘り気があり、タール状
• 頻度: 1日に数回から10回程度

新生児のうんちは、「胎便」と呼ばれ、母親が妊娠中に摂取した鉄分が蓄積されたものです。

母乳栄養のうんち

• 色: 黄金色またはマスタード色
• 質: 軟らかく、種子状
• 臭い: 甘酸っぱい
• 頻度: 1日に数回から10回程度

母乳栄養のうんちは、母乳に含まれる乳糖が分解されてできる乳酸によるものです。

ミルク栄養のうんち

• 色: ベージュ色または薄い黄色
• 質: やや硬めで、粘り気がある
• 臭い: 少し酸っぱい
• 頻度: 1日に2～3回程度

ミルク栄養のうんちは、母乳に比べてタンパク質の含有量が多いので、硬めになります。

うんちのトラブルシューティング

硬いうんち（便秘）

• 原因: 水分不足、食物繊維不足、運動不足
• 症状: 1週間に3回未満の排便、硬い便が出にくい
• 対策: 水分補給、食物繊維の多い食事、適度な運動

軟らかいうんち（下痢）

• 原因: 感染症、食物アレルギー、感染症
• 症状: 1日に3回以上の排便、水っぽい便が出る
• 対策: 脱水症状の予防、医師の診察

緑色のうんち

• 原因: 胆汁の排泄異常、鉄分サプリメントの摂取
• 症状: 緑色の便が出る
• 対策: 胆汁の排泄が正常になれば自然に治る

粘液の多いうんち

• 原因: 感染症、アレルギー、腸炎
• 症状: 粘液が混ざった便が出る
• 対策: 医師の診察

血便

• 原因: 肛門の裂傷、腸重積症、ポリープ
• 症状: 赤い血が混ざった便が出る
• 対策: 速やかに医師の診察を受ける

おむつの種類と選び方

紙おむつ

• メリット: 吸水性が高く、快適性が高い
• デメリット: コストがかかる、環境にやさしくない

布おむつ

• メリット: コストが安価、環境にやさしい
• デメリット: 吸水性が低く、マメに交換が必要

紙おむつと布おむつの比較

おむつのサイズ選び

おむつのサイズは、赤ちゃんの体重や体格に合わせて選びましょう。小さすぎると締め付けられて不快感を与え、大きすぎると漏れる原因になります。

おむつの交換

おむつの交換頻度

• 新生児: 2～3時間ごと
• 0～6ヶ月: 3～4時間ごと
• 6ヶ月以降: 4～6時間ごと

おむつの交換手順

1. 清潔な場所を用意する。
2. 汚れたおむつを外す。
3. 赤ちゃんのお尻をぬるま湯で拭く。
4. 新しいおむつを装着する。
5. 使用済みのおむつは、蓋付きのゴミ箱に捨てる。

うんちとおむつの観察

うんちとおむつは、赤ちゃんの健康状態を把握するための重要な手がかりです。以下のような変化があれば、医師の診察を受ける必要があります。

• うんちが出ないまたは頻回に下痢する。
• 色、質、臭いに異常がある。
• 粘液や血が混ざっている。
• おむつの中に発疹や炎症がある。

まとめ

うんちとおむつの観察は、赤ちゃんの健康維持に不可欠です。この記事で紹介した特徴やトラブルシューティング、おむつ選びのポイントを参考にして、赤ちゃんの快適性と健康を守りましょう。異常な変化があれば、速やかに医師の診察を受けましょう。