雷鳴りのできる仕組み

雷の秘密

「雷鳴り」とは、雷放電に伴って発生する衝撃波のことです。雷放電が空気中の原子や分子に衝突すると、それらを激しく振動させます。この振動が空気中に衝撃波として伝わることで、私たちが聞く「ドカン」という雷鳴が生じます。

雷の発生メカニズム

雷は主に積乱雲の中で発生します。積乱雲とは、水平に広がった雲底と、その上部にそびえ立つ巨大な雲の塊で、内部には強い上昇気流と下降気流が存在しています。

積乱雲の中で、上昇気流により水滴や氷の粒が上昇します。上昇すると、水滴や氷の粒は冷やされて凍り、小さな氷の結晶になります。これらの氷の結晶が互いにぶつかり合うと、電荷を帯びます。

正の電荷を帯びた氷の結晶は雲の上部に集まり、負の電荷を帯びた氷の結晶は雲の下部に集まります。この電荷の偏りが大きくなると、雷放電が発生します。

雷鳴りの伝わり方

雷放電が発生すると、空気中に電流が流れます。この電流が空気中の原子や分子に衝突すると、それらを激しく振動させます。この振動が空気中に衝撃波として伝わることで、雷鳴が生じます。

雷鳴の伝わる速度は約340m/sで、これは音速と同じです。そのため、雷鳴は雷が発生した場所から約3秒遅れて聞こえます。

また、雷鳴の大きさは、雷放電の規模や距離によって異なります。近くに発生した大きな雷放電ほど、大きな雷鳴になります。

雷の種類

雷には、いくつかの種類があります。

• 雲間放電：雲と雲の間で発生する雷放電。
• 雲地放電：雲と地面の間で発生する雷放電。
• 地中放電：地面の中で発生する雷放電。

雷の危険性

雷は、自然災害の中で最も致命的なものの1つです。雷が人に直撃すると、感電死や火傷による死亡につながる可能性があります。また、雷は建物や設備を損傷したり、山火事を引き起こしたりすることもあります。

雷の発生時には、以下のような安全対策を講じてください。

• 屋内へ避難する：落雷のリスクが最も低いのは、建物の中です。
• 電化製品から離れる：雷は電気を伝えます。雷が発生したら、電化製品から離れてください。
• 高所や開けた場所を避ける：雷は高い場所に落ちやすいです。雷が発生したら、高所や開けた場所を避けてください。
• 車の中にとどまる：車は雷から身を守ることができます。雷が発生したら、車の中にとどまってください。

雷にまつわる豆知識

• 雷鳴が聞こえたら、すでに危険な場所にいます。雷鳴が聞こえたら、すぐに安全な場所へ避難してください。
• 雷が約15秒以上続いている場合は、近くで雷が発生しています。雷が15秒以上続いている場合は、すぐに安全な場所へ避難してください。
• 雷が発生した後は、少なくとも30分間は安全な場所にとどまってください。雷は1つの放電だけでなく、複数回の放電が発生することがあります。雷が止んだ後も、しばらくは安全な場所にとどまってください。