アレルギーの出にくい猫：アレルギー持ちの方でも安心して飼える品種

はじめに

アレルギーは、近年増加傾向にあり、日本人の約4人に1人が何らかのアレルギー疾患に悩まされているとされています。アレルギーの中でも特に多いのがアレルゲンによるもので、猫のフケや唾液が原因となるケースが少なくありません。

しかし、猫を飼いたいという思いはアレルギーがあっても捨てがたいもの。そんな方に向けて、今回はアレルギーの出にくい猫についてご紹介します。

アレルギーの原因

猫アレルギーの原因となるアレルゲンは主に3種類あります。

• Fel d 1：フケ、唾液に含まれるタンパク質
• Fel d 2：皮脂腺から分泌されるタンパク質
• Fel d 4：尿に含まれるタンパク質

このうち、Fel d 1がもっとも強いアレルゲンと考えられています。

アレルギーの出にくい猫の品種

すべての猫がアレルギーの症状を引き起こすわけではありません。以下に、アレルギーの出る頻度が低いとされる猫の品種をご紹介します。

低アレルゲン品種

• バ厘猫
• シャム
• レックス
• スフィンクス
• オリエンタルショートヘア

中程度のアレルゲン品種

• サイベリアン
• ラグドール
• メインクーン
• ブリティッシュショートヘア
• スコティッシュフォールド

アレルゲンを減らす対策

特定のアレルギーの出にくい猫の品種を選んでも、完全にアレルゲンをなくすことはできません。そこで、以下の対策を併用することでアレルゲンを減らすことができます。

• こまめにブラッシングする：週に一度以上、猫のブラッシングを行い、フケや毛を取り除きます。
• 定期的にシャンプーする：月に一度程度、専用のシャンプーで猫を洗います。
• 床を掃除する：アレルゲンは床に落ちやすいので、こまめに床掃除を行います。
• 空気清浄機を使う：空気清浄機は、アレルゲンを吸い取って空気中に漂うのを防ぎます。
• 猫の寝室を別に設ける：寝室に猫を入れることで、アレルゲンをベッドに持ち込むのを防ぎます。
• 猫を外に出さない：外に出した猫は、アレルゲンを家に持ち帰ってしまいます。

アレルギーが出た場合の対応

アレルギーの症状が改善されない場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。アレルギーの専門医をご紹介してもらえます。

アレルギーの症状を軽減するための治療法としては、以下のようなものがあります。

• 抗ヒスタミン薬：アレルギーによる症状を抑えます。
• 鼻スプレー：鼻水や鼻づまりなどの症状を抑えます。
• 点眼薬：結膜炎などの症状を抑えます。
• 免疫療法：アレルゲンに少しずつ慣れさせ、アレルギー反応を弱める治療法です。

アレルギーのメリット

アレルギーがあっても、猫を飼うことで得られるメリットは数多くあります。

• ストレス解消：猫とのふれあいは、ストレスを軽減するとされています。
• 孤独感の解消：猫は単独行動を好みますが、飼い主に対して愛情を示し、孤独感を埋めてくれます。
• 健康増進：猫と触れ合うことで、心臓病や脳卒中のリスクが低下するという研究結果があります。
• 会話のきっかけ：猫は人々の話題を集め、会話のきっかけを作ることができます。

アレルギーのデメリット

アレルギーがあっても猫を飼うことは可能ですが、以下のデメリットを考慮する必要があります。

• アレルギーの症状：アレルギーの症状が強く出ると、生活に支障をきたすことがあります。
• 治療費：アレルギーの症状を軽減するための治療には、費用がかかります。
• 猫の世話：猫を飼うには、ブラッシングや食事、掃除などの世話が必要です。
• ストレス：アレルギーの症状がひどい場合、猫の世話がストレスになることがあります。

アレルギーの有無を確認する方法

アレルギーの有無を確認するには、以下の方法があります。

• 皮膚テスト：皮膚にアレルゲンを注入して、反応を見る方法です。
• 血液検査：血液中の抗体を調べて、アレルゲンに対するアレルギーの有無を調べます。
• トライアル：猫を飼って、実際に症状が出るかどうかを確認する方法です。

まとめ

アレルギーがあっても、適切な対策を講じることで猫を飼うことは可能です。アレルギーの出にくい猫の品種を選択し、アレルゲンを減らす対策を行い、アレルギーの症状が出た場合は適切な治療を受けましょう。そうすることで、猫との豊かな生活を送ることができます。